地域の経済・金融安定のための努力温家宝首相が説明
2008/12/13

  

    13日、福岡での中日韓首脳会議終了後、中国の温家宝首相は麻生太郎日本首相、李明博韓国大統領と共同記者会見を行った。温家宝首相は質問に答えて、金融危機対応に関する主張と地域の経済・金融安定のための中国の努力について説明した。発言内容次の通り。

    ▽中国はいま内需拡大のためのさまざまな措置を講じ、経済の安定した比較的高い成長の維持に努めており、これは地域の経済・金融安定に重要で積極的作用をもつものだ。われわれはマクロ経済政策を適時に見直し、積極的な財政政策と適度の金融緩和政策をとり、内需拡大の10項目の措置を果断に打ち出した。2年間に4兆元(1元=約13円)の資金が投入される。投入の重点は保障的(福祉的)住宅建設、農村の民生事業を進め、医療衛生、教育、文化などの社会事業を発展させること、水利、鉄道、道路、空港などのインフラ整備を強化し、省エネ・排出削減と生態系保全を推進し、災害復興活動に取り組むことである。さらに内需拡大政策を実行に移すため、われわれは金融が経済成長を支援する9項目の具体的任務を定めた。銀行の十分な流動性供給を維持し、融資特に中小企業のローンを増やすなどだ。また軽工業・繊維工業の発展をはかる6項目の措置を定めた。エネルギー、冶金、機械、石化、建材など九つの工業の業界計画を策定した。「農村の家電普及」、「農村の農機具普及」のために、農民の家電、農機具購入に財政補助を行うことにした。さらに公租公課改革を通じて、企業と個人の負担を5000億元以上軽減する。医療衛生体制改革を推進し、個人の医療費負担を軽減する。農民の所得を増やし、小中学校教師の待遇を改善し、定年退職者の基本年金を引き上げ、都市・農村の最低生活保障水準を引き上げる。これらの措置は内需拡大、経済・社会発展の促進と民生の改善に役立つだろう。中国は東アジア地域最大の市場で、毎年域内の製品5000億ドルを輸入している。中国経済が安定した比較的高い成長を続け、旺盛な輸入需要と対外投資能力を維持するならば、域内の諸国により多くの取引と発展のチャンスを与えることができ、貿易相手がより多くの就業機会を増やすのを助けることができる。中国経済の安定した比較的高い成長を維持することが、世界の金融安定維持と地域経済の成長促進に対する重要な貢献だと強調してきたのは、このことにほかならない。

    ▽中国はいま東アジア諸国と手を携えて金融危機に対応している。アジア欧州会議(ASEM)首脳会合の際、東アジアの指導者は地域的金融経済協力の強化について突っ込んだ討議を行った。いま、われわれは「チェンマイ・イニシャチブ」の多国間化、アジア債券市場の提唱を含む地域通貨・金融協力を共同で進めている。中国はまた関係諸国と二国間通貨スワップの仕組みをつくり、スワップ規模も徐々に拡大している。これらの措置は域内諸国の危機克服の信念を強めるのに役立ち、関係諸国が直面している現実の困難をある程度解決し、世界の投資家のこの地域への自信を強めることもできる。

    ▽中国は域内の実体経済の発展のために力を尽くし、各国のリスク抵抗能力を効果的に高めている。われわれはいま東アジア、中日韓などの協力の仕組みを利用して、地域諸国間の経済・貿易分野の協力を強化し、ASEANが格差を縮小、インフラ整備を加速、農業分野の協力を強化、東アジア地域の二国間、多国間自由貿易圏づくりを進めるのを支援、援助し、地域内部の経済活力と成長原動力を高めるよう努力している。われわれは、各国が本当に経済発展能力を増強してこそ、金融危機が実体経済に与える衝撃を根本的に防ぐことができると考えている。

    ▽今回の重大な金融危機を前にして、中国政府は責任ある態度をとっている。われわれは東アジア諸国とともに、さまざまのリスクと挑戦に積極的に対応し、協力の過程で互恵・ウィンウィンを実現することを願っている。

    (福岡12月13日発新華社)