戦略的見地と世界経済の視野からとらえる 遅れた生産能力淘汰で 温家宝首相

    温家宝中国共産党中央政治局常務委員・首相は27日午後、北京の中南海・紫光閣で新華社記者の単独インタビューに答え、遅れた生産能力の淘汰は戦略的見地に立ち、世界経済を視野に入れて、とらえなければならないと強調し、次のように述べた。

    ▽実際のところ生産能力過剰は世界的な問題である。その最も基本的原理は需要の減少、市場の収縮によって生産が過剰になるということである。わが国にはこの一般的法則のほか、従来から構造的問題があり、この問題を重視し、真剣に解決しなければならない。

    ▽生産能力過剰の解決で最も重要なことは、経済の手段、環境保護の手段、法的手段および必要な行政手段で、遅れた生産能力を淘汰し、過剰生産能力の増加を制限するということである。特にエネルギー多消費・汚染多排出産業の発展を制限しなければならない。

    ▽もう一つの面を人々はあまり重視していない。それは技術改造によって過剰生産能力を新たな分野で生かすことができるということで、そのためには技術投入を強化しなければならない。つまり遅れた生産能力の淘汰は戦略的見地に立ち、世界経済を視野に入れて、とらえなければならない。

    ▽生産能力の過剰は4兆元(1元=約13円)の投資と関係しているとする人がおり、当初からそうした議論があった。私は次のようにみている。4兆元の投資のうち、中央の投資は1兆1800億元で、今年はその半分、約5900億元を達成した。この5900億元は大部分を低所得者向け住宅の建設や農村インフラ整備、民生事業、つまり道路、水道、電気、ガスや環境保護、技術改造に投じられた。また一部は北京―上海高速鉄道や重要な高速道路網など必要なインフラ整備に投じられており、これらは経済発展の長期的プロセスで役割を発揮するものである。1兆1800億元の中央の投資で工業事業への投入は一つもないと保証できる。

(北京12月27日発新華社)