気候変動に世界各国が共同で対処を 温家宝首相

    温家宝中国共産党中央政治局常務委員・首相は27日午後、北京の中南海・紫光閣で新華社記者の単独インタビューに答え、世界各国は気候変動に手を携えて共同で対応しなければならないと強調し、次のように述べた。

    ▽気候変動への対応は全人類が共通に直面している挑戦(試練)である。われわれは一貫して中国人民に対して責任を負い、世界人民に対して責任を負う精神で、気候変動対応活動に積極的に参加している。世界各国は気候変動に手を携えて共に努力し、共通認識(コンセンサス)を凝集し、共同で対応しなければならない。

    ▽「国連気候変動枠組み条約」と「京都議定書」は先進国が2020年までに温室効果ガスの排出を40%減らすことを規定し、同時に先進国が発展途上国に対して気候変動緩和と適応のための必要な資金支援と技術援助を行うことを規定している。

    ▽われわれは発展途上の大国で、「気候変動対応国家プラン」を定めた最初の国である。同時にいかなる国際援助もない状況で、われわれは2020年までに単位国内総生産(GDP)当たり二酸化炭素排出を2005年より40―45%減らす目標を自主的に打ち出しており、これは中国の非常に責任ある態度である。

    ▽歴史の客観的存在を直視しなければならない。歴史を直視しなければ、今日の国際社会の貧富の差を理解できず、さらには発展途上国にとって発展は最も重要な要求であることを理解できない。

    ▽条約と議定書の最も基本的な原則は「共通だが差異ある責任」の原則であり、これは歴史と国情から判断して打ち出されたものである。

    ▽われわれは次のような事実を直視しなければならない。世界で16億人は電気が使えず、23億人は石炭や焚き木で暖を取り、炊事をしている。中国は近年発展したが、1人当たりの電気使用量は先進国の3分の1から6分の1であり、1000人当たりの自動車保有台数も先進国の数十分の一である。人口が多い、地域の発展が不均衡である、貧困が多いというのが依然、わが国の基本的国情である。われわれ決して先進国の以前のような工業化の道、つまり環境を代償として犠牲にして経済を発展させることはしない。しかし、われわれは中国の発展のために然るべき権利を勝ち取らなければならない。

    ▽中国は今回のコペンハーゲン会議参加で積極的、建設的役割を果たした。われわれは心を尽くし、力を尽くし、責任を果たしたと言える。拘束力のある取り決めを希望していたが、私が17日に会議に出席した際、一枚の文書もできていなかった。こうした状況で、われわれは多くの調整を行い、積極的に推進し、コペンハーゲン会議を一歩前進させた。私は世界各国が会議の成果を評価して前を見るべきであると考えている。    (北京12月27日発新華社)