「自由貿易圏設立は経済統合への新たなスタート」易小准次官

    中国商務部の易小准次官は7日、広西チワン族自治区の区都南寧で行われた中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易圏(FTA)設立式典であいさつし、中国ASEAN自由貿易圏の設立は中国が対外開放を積極的に推進し、地域経済統合を加速する具体的現れであり、双方の経済・貿易関係における大きな出来事であると強調するとともに、自由貿易圏の完成は双方の経済統合プロセスの終了を意味するのではなく、双方が経済・貿易関係を一層発展させ、地域経済統合を引き続き推進する新たなスタート地点であると述べた。

    易次官はさらに次のように指摘した。

    ▽自由貿易圏のモノ貿易取り決めの規定によると、今年1月1日から中国とASEAN当初6カ国(タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ブルネイ)との間では90%以上の産品についてゼロ関税が実現し、中国のASEANに対する平均関税は以前の9・8%から0・1%に下がり、ASEAN当初6カ国の中国に対する平均関税は以前の12・8%から0・6%に下がった。2015年までに中国とASEAN新4カ国との貿易自由化も同様の水準になる。

    ▽双方の間のサービス貿易取り決めと投資取り決めによると、サービス業務も一層開放され、投資環境が大幅に改善され、双方の企業に便宜がはかられ、無限のビジネスチャンスがもたらされる。

    ▽中国ASEAN自由貿易圏はウィンウィン(共に勝者になる)の制度的手配であり、それぞれの経済発展水準と市場の受け入れ能力に十分配慮することを踏まえ、市場参入の拡大を通じて、貿易と投資の障壁を排除することで、双方の経済統合による効果の共有を実現している。

    ▽2004年から他に先駆けて始動した農産物の関税引き下げを主な内容とするアーリーハーベストに続いて、モノとサービスの貿易市場が徐々に開放され、中国ASEAN自由貿易圏が双方にもたらす経済効果が拡大し、双方の間の貿易額は2003年の782億㌦から08年には2311億㌦に急増した。そのうち中国のASEANからの輸入が473億㌦から08年には1170億㌦に急増した。

    ▽今回の金融危機でASEAN10カ国と中国は互いに市場を開放し、危機によるマイナスの影響を軽減し、双方の経済が比較的早く谷から出るのを促した。状況をみると、ASEAN各国の中国に対する輸出の減少幅はASEANの世界に対する輸出の減少幅よりめだって小さく、対中輸出はASEANの貿易安定で積極的役割を果たしている。

    ▽現在、中国の経済情勢の好転に伴い、中国企業の海外進出意欲が一層強まっている。今後数年、中国のASEANに対する投資は一層拡大するとみられ、双方は中国ASEAN投資基金その他の資源を十分利用して、インフラ整備を急ぎ、道路、鉄道、航空、情報通信の相互連絡を強め、経済・貿易関係のより大きな発展のための必要を満たし、自由貿易圏の既存の成果を固めたうえで、より多くの分野、より高いレベルで双方の経済・貿易関係を一層高め、発展させなければならない。

(南寧1月7日発新華社)