八つの査察チームを16省に派遣 食品安全整頓工作弁公室

    全国食品安全整頓工作弁公室の関係責任者は2日、最近、八つの査察チームを16の省に派遣して、各地が各種の食品違法事件を厳しく取り調べ・処罰するよう督促した。とりわけ事件の背景に行政の落ち度や背任行為がないかはっきり調べ、発見された場合には法律と規律に基づいて、関係指導・責任者の責任を厳しく追及するよう求めた。

    同責任者は最近の活動について新華社記者の質問に答え、次のように述べた。各地は食品安全監督管理を強化する中で、一部の企業の問題が大きいことを発見した。例えば2008年の問題の粉ミルクを規定通り完全に廃棄せず、問題の粉ミルクを隠し持ち引き続き使用していた。これは重大な犯罪行為である。

    同時に、一部地方の監督管理に弱い部分があることもわかった。この間に取り調べ・処罰された山東の「緑賽爾」純牛乳、遼寧の「五洲大冰棍(アイスキャンデー)」アイスクリーム、河北の「香蕉果園棒冰(バナナ園アイスキャンデー)」など複数のメラニン基準超過事件は悪質なものだった。「これは一部の地方で2008年の問題の粉ミルクの廃棄作業が徹底しておらず、食品製造加工段階に不法に流れたことを暴露している」、同責任者はこう述べた。

    そして、弁公室は発見された問題を非常に重視し、厳しく監督・処罰するとともに、犯罪事件とその背景にある監督管理の手落ち・背任問題を断固として取り調べ・処罰するよう求めたと述べた。

    現在、関係各部局は地方政府の指導下に、法に基づいて果断な措置を講じ、違法企業に一律生産停止を命じ、すべての問題製品と原料を封印し、製品の流通先を調べて、全力で回収を進め、事件にかかわった者を司法機関に送って、立件・捜査することにより、問題食品が人民の健康を害するのを適時に防止しているという。

    同責任者はさらに、次のように述べた。党中央、国務院は食品安全問題を非常に重視し、一連の措置を講じてきた。特に2008年の三鹿ブランドの乳幼児粉ミルク事件の処分後、食品安全法と同実施条例、「乳品品質安全監督管理条例」などの法律・法規を公布し、監督管理の度合いを強め、監視網をつくり、監督管理体制を一層完全にして、全国で食品安全整頓を繰り広げ、隠れた危険を適時に明らかにし、違法事件を取り調べ、処罰した。

    全体的にみて、中国の食品安全の状況はよいという。最近報告された上海のパンダ練乳(コンデンスミルク)、陜西の金橋粉乳などの犯罪事件は、地方の関係官庁の日常的監督管理や食品監視を通じて手掛かりが得られ、すぐに処分措置をとって、被害が食い止められた。「これらの事件がすぐに取り調べ、処罰されたことは、食品安全法の徹底実施で一応の効果があがり、食品安全の監督管理システムが徐々に完備し、政府の情報公開がたえず進み、隠れた危険を見つける能力が強化されたことをある程度示している」、同責任者はこう述べた。

    また、次のように指摘した。食品安全の隠れた危険は全世界的な問題で、発展途上国だけでなく、先進国にも存在する。この数年、日本で起きたコメ汚染事件、欧州で起きた「狂牛病」事件および米国の「毒ホウレンソウ」や「ピーナツバターのサルモネラ菌汚染」などの違法事件は、食品安全管理の難しさを示している。中国の食品安全状況はその社会・経済発展水準によって決定されている。特に中国は急速な経済発展と社会の転換の時期にあり、地域間の発展が不均衡で、企業の信義・誠実度がまちまちで、多くの食品企業の規模が小さく、集約化が進んでおらず、食品の安全の全体的水準を制約している。食品安全法を徹底させ、監督管理に取り組み、食品安全の全体的水準を高めることは長期の、困難で、複雑な任務である。

    全国食品安全整頓工作弁公室は1月30日に2010年全国食品安全整頓活動ビデオ会議を開いて、各地に食品安全の大きな危険要因の調査を当面の重点活動とし、食品安全の隠れた危険が人民大衆の健康を害する事故に変わるのを回避するよう求めた。

    同弁公室は衛生部、農業部、工商行政管理総局、国家質検総局、食品薬品監管局など15の官庁で構成されている。

(北京2月2日発新華社)