南京に中国初の地震公園今年上半期に一般開放
2010/02/17

 

中国初の地震公園が1年近い建設を経て、今年上半期に完成し、一般開放される。

地震公園は南京城西の国防園(パーク)内に建設されているもので、敷地面積が16㌶あり、完成すると、6600人が1カ月間、避難生活を送れる。南京国防園は南京市の国防教育、国防知識普及広報活動のための公園。

南京市地震局の趙兵・技師によると、地震公園は普段は観光、レジャーができ、地震などの災害が起きれば、緊急避難場所となる。正式名称は「公園応急避難場所」。

趙技師はまた次のように説明した。南京国防園の周辺は住宅、商店が密集し、また主要道路に近く交通が便利で、避難しやすい。園内には傾斜地や道路、水面、建物などテント設営に向かないところを除いて1万平方㍍の広い場所があり、テントを設営できる。地質調査で国防園には断層がなく、地質構造も複雑でなく、地勢が若干高く、排水に比較的都合が良いことが分かっている。

南京市園林局の許宏・局長は次のように述べた。公園自体に防災、耐震の機能がある。公園は緑が多く、爆発による振動も軽減でき、建物より高い木が多く、公園自体が災害に強く、避難場所となっており、改造によって、地震公園としての保障能力が大きく向上する。1976年に起きた唐山地震で被害のあった北京市では全市の15カ所の公園、総面積400㌶に20万人余りが避難した。

南京地震公園は国の「地震応急避難場所および付帯施設」の基準に従って建設されており、工費は約300万元(1元=約13円)。公園内には医療所、テント設営場所、水飲み場、トイレおよび食料備蓄、汚物処理、ごみ処理などの施設があり、さらにヘリポートも設けられる。水道、電気が完備しており、危険を避けながら生活できる。

南京国防園管理所の張義平主任によると、国防園の旧事務所の半分に「応急避難指揮センター」が設置された。緊急事態になれば、指揮要員がここでモニター設備を使って公園のすべての区域を監視する。

南京地震公園は東南大学建築設計院が設計を担当した。設計の責任者によると、新たに建設される医療所、テント設営場所、トイレ、食料備蓄、汚物処理、ごみ処理、ヘリポートなど各種避難施設は普段のレジャーにも使用できる。

公園には多くの避難生活用設備がつくられる。水飲み場は100㍍ごとに設けられ、地下の水道管はテント設営区域まで敷設される。災害で水道管が壊れても、公園内には井戸が掘られており、給水できる。さらに自家発電設備も備える。

食料備蓄倉庫もつくり、民政機関や周辺のスーパーマーケットと取り決めを結んで、被災者に直ぐに十分な食料を提供できるようにする。

公園の後ろの傾斜地に新たに深さ15㍍の井戸が掘られた。周りが花壇で囲まれ、自然にマッチしている。

趙技師は次のように語った。ブン川(ぶんせん)=ブンはさんずい+文=大地震の後、中国各地で地震対策や防災知識の広報活動が強化されている。「地震公園」はより多くの人に地震の際の科学的避難を教えるものになるだろう。

(南京2月16日発新華社)