トヨタ自動車社長が北京で会見リコール問題で謝罪

    米国市場での品質問題の処理を終えたトヨタ自動車の豊田章男社長は1日、直接北京に飛び、同社が生産した複数車種の品質に問題があったことについて、世界最大の自動車市場の消費者に対して状況を説明し、謝罪を行った。

    夕方開かれた記者会見において、豊田社長はフロアマット、アクセルペダル、ブレーキシステムの三つについて説明を行い、中国市場においては、トヨタ自動車が合弁で生産したRAV4が、特定の状況下においてアクセルペダルがゆっくり戻る、または戻りきらないことがあると述べた。

    豊田社長の訪中に先だち、トヨタ自動車はすでに、中国の関係機関に対し、合弁で生産したRAV4の問題について報告を行い、リコールを実施していた。豊田社長は、社長が直接管理するグローバル品質特別委員会を設置し、中国においてもチーフ・クオリティー・オフィサーを選任し、設計、製造、販売、アフターサービスなどの全行程で品質管理の内容について改善を行うと述べた。

    今年52歳の豊田章男社長は、トヨタ自動車の創業者の一人豊田喜一郎の孫にあたる。2009年からトヨタ自動車の社長を務めている。

    「中国は非常に重要な市場であり、米国での公聴会終了後に直接中国へ来たのは、私自身の言葉で中国の消費者に対し、トヨタ自動車としてのおわびを申し上げて、中国の消費者に安心していただきたかったためだ」、豊田社長はこのように述べた。

    今年の1月以降、米国で生産した複数車種でフロアマット、アクセルペダル、ブレーキシステムに大規模な品質問題が発生し、生産台数世界一のトヨタ自動車は世界的なリコールを行っていた。

    豊田社長は、このような問題を起こしたのは、過去数年間、業務の発展があまりにも速すぎたため、その速度が自身の能力を上回り、以前から重視してきた車づくりへのこだわりがおろそかになったためだと述べた。

    米議会は今回の品質問題について2度の公聴会を開いた。豊田社長は証人として2月24日、自動車の安全問題について下院議員の質問を受けた。

    中国国家品質監督検査検疫総局は先ごろ、トヨタ自動車の一部の車種に対し、リスク警告通知を行い、レクサスの所有者がアクセルとブレーキシステムの機能に異常を感じた場合は、すぐに状況を報告するよう求めた。

    中国は2004年3月15日、「欠陥車のリコールに関する管理規定」を公布し、2004年10月1日にから施行した。

    トヨタ自動車の米国でのアクセルペダルの問題が発生してから、天津一汽豊田汽車有限公司は2009年3月19日から10年1月25日までに生産された7万5552台のRAV4にもアクセルペダルに欠陥があるとしてリコールすることを決めた。

    昨年、中国市場でのトヨタ車の販売台数は70万9000台に達し、2008年に比べて21%増加した。同社は今年、中国市場での販売の80万台突破を目指していた。しかし今年1月、中国の自動車市場の需要が大幅に拡大したにもかかわらず、トヨタ車の中国での販売台数は16・28%の減少となり、国内10大ブランドからトヨタの名前が消えた。

    2009年、中国の自動車生産・販売台数は1300万台を突破、中国は日本を抜いて世界最大の自動車生産国となり、米国を抜いて世界最大の新車市場となった。国家情報センターの研究によると、中国の自動車消費は第2次急成長期に入っており、これから15年は二ケタの伸びが期待できるという。    (北京3月1日発新華社)