国防費の伸び率低下 前年比7・5%増 李肇星全人代スポークスマン

    5日から開かれる第11期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の李肇星スポークスマンは同日、国務院が審査のため全人代に提出した予算報告で、2010年の国防予算は全国の財政支出予算の6・3%を占め、国防費の伸び率はここ数年と比べていくらか低下していると指摘した。

    全人代第3回会議の第1回記者会見が同日午前、北京の人民大会堂で開かれ、李肇星氏が記者団の質問に答えたもので、次のように述べた。

    ▽中国政府は一貫して国防費の規模抑制に特に留意し、国防と経済の調和した発展をはかる方針に従い、国防費を合理的に計上している。国務院が審査のために提出した予算報告で2010年の国防予算は5321・15億元(1元=約13円)と、前年の予算執行額に比べ371・16億元、率にして7・5%多くなっている。そのうち中央レベルの国防支出は5185・77億元と、前年に比べ360・76億元、率にして7・5%多くなっている。国防予算の全国の財政支出予算に占める割合は6・3%で、国防費の伸び率はここ数年と比べていくらか低下している。

    ▽今年の国防費の増加分は主として、中国の特色ある軍事変革を支援し、さまざまな脅威に対応し、多様な軍事任務を達成する能力を高め、軍の諸改革を保障するために使用される。人民政治協商会議(政協)第11期全国委第3回会議の趙啓正スポークスマンも、一部の費用は将兵の生活改善に使用するとし、全国人民の生活が改善されており、われわれの子弟兵の生活も適切に改善しなければならないと言ったが、私もそれに賛成だ。さらに少し強調しなければならないのは、いま私が言った数字は全人代で審議、承認されてはじめて有効と認められ、発効するということだ。

    ▽中国は平和的発展の道を堅持し、防御的国防政策をとっている。中国は人口が多く、土地が広く、海岸線が長いのに、国防に対する資金投入は相対的に少ない。近年、国防支出の国民総生産(GNP)に占める割合は1・4%前後にすぎない。一方、米国は4%以上、英国、フランスも2%を超えている。

    ▽中国政府は予算法と国防法に従って、軍事費の透明性を絶えず高めており、毎年の国防費はみな国家予算案に組み入れられ、全人代での審査・承認を経て、所定の手続きに従って各級、各省庁に下ろされ執行されるとともに、国と軍の会計検査部門の監督を受けている。

    ▽1998年から中国政府は2年に1度、国防白書を発表し、国防費の投入規模と使用対象を詳しく説明している。2007年に国連軍事費透明制度に正式に参加し、毎年軍事支出報告を提出している。われわれの国防部は報道官制度を設け、また公式サイトを開設した。中国の限りある軍事力は完全に国の主権と領土保全を守るためのものである。(北京3月4日発新華社)