全人代第3回会議が開幕 温家宝首相が政府活動報告

    第11期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第3回会議は5日午前、北京の人民大会堂で開幕した。温家宝首相が政府活動報告を行い、「非常に困難な状況のなか、全国の各民族人民が中国共産党の揺るぎない指導のもと、自信を深め、困難にめげずに粘り強い奮闘を続け、世界的金融危機の衝撃に落ち着いて対処した結果、中国は世界に先駆けて経済の回復・好転を実現し、改革・開放と社会主義近代化で新たな大きな成果を収めた。実践が改めて証明しているように、いかなる困難、障害も中華民族の偉大な復興をめざす歴史的プロセスを阻むことはできない」と指摘した。

   全人代の代表3000人近くが神聖な使命を担い同日の会議に出席した。

    会議は呉邦国議長団常務議長・執行議長の司会で進められた。王兆国、路甬祥、ウユンチムグ、韓啓徳、華建敏、陳至立、周鉄農、李建国、イスマイル・ティリワルディ、蒋樹声、陳昌智、厳雋琪、桑国衛の各議長団常務議長・執行議長が執行議長席に座った。

    胡錦涛、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康の各氏と議長団のメンバーが議長団席に座った。

    午前9時、呉邦国氏が第3回会議の開会を宣言し、出席者全員が起立して、国歌を斉唱した。

    温家宝首相は国務院(中央政府)を代表して政府活動報告を行った。報告は2009年の活動の回顧と2010年の主要な任務に分かれている。

    温首相は過去1年の活動を回顧し、次のように述べた。2009年は新しい世紀を迎えてから我が国の経済成長が最も大きな困難に直面した年だった。この一年はマクロコントロールを強化改善し、経済の安定した比較的速い成長を促進すること、経済構造の調整に大いに力を入れ、長期的な発展の基礎を固めること、改革・開放を深め、科学的発展に向けて体制・仕組みを整備することなどに取り組んできた。世界的金融危機の大きな打撃を受け、世界経済がマイナス成長になっている背景のもとで、我が国がこのような成果をあげたのは容易なことではない。これは、胡錦涛同志を総書記とする党中央が全局を統轄し、正しい指導を行ったたまもので、全党、全軍、全国各民族人民が心を合わせて団結・奮闘したたまものである。

    温首相はさらに、次のように指摘した。今年は、引き続き世界的な金融危機に対処し、安定した比較的速い経済成長を保ち、経済発展パターンの転換を速める上で肝心な年となる。第11次5カ年計画の諸目標を全面的に達成し、第12次5カ年計画期の発展に向けてしっかりした土台を固めるための重要な年でもある。憂患意識を強め、有利な条件とプラスの要素を十分に生かし、矛盾の解消に努め、いっそう綿密にさまざまなリスクや試練に対処する準備を整え、活動の主導権をしっかり握っていかなければならない。

     また今年の経済・社会発展の主要な達成目標について以下のように定めると述べた。国内総生産(GDP)の成長率を8%程度とする。都市部の新規雇用を900万人以上とし、都市部の登録失業率を4・6%以下に抑える。消費者物価指数(CPI)の上昇率を3%程度にする。国際収支を改善する。

    温首相は以下の八つの活動に重点的に取り組んでいくことを明らかにした。(1)マクロコントロールのレベルを高め、安定した比較的速い経済成長を保つ(2)経済発展パターンの転換を速め、経済構造の調整と最適化をはかる(3)都市・農村の発展を統一的に企画することに力を入れ、農業・農村の発展の基盤を固める(4)科学技術・教育による国家振興戦略、人材による国力増強戦略を全面的に実施する(5)文化建設を強化する(6)民生の保障と改善に力を入れ、社会の調和と進歩を促す(7)改革をゆるぐことなく推し進め、対外開放をいっそう拡大する(8)人民が満足できるサービス型政府を構築する。

    温首相は民族政策、宗教政策、華僑政策、国防と軍の近代化、香港政策、マカオ政策、大陸と台湾の関係、中国の外交政策にも言及した。

    審査・承認を受けるため、会議では2009年度の国民経済・社会発展計画の執行状況と2010年度の国民経済・社会発展計画草案に関する国務院の報告、2009年度の中央と地方の予算執行状況と2010年度の中央と地方の予算草案に関する国務院の報告が配布された。

    香港特別行政区の曽蔭権行政長官、マカオ特別行政区の崔世安行政長官が会議に列席し、議長団席に座った。(北京3月5日発新華社)