時機の選択に慎重さ必要 人民銀行総裁 出口戦略で指摘

    中国人民銀行の周小川総裁は6日、中国が現段階でとっている人民元為替制度は管理された変動為替制度であると重ねて表明した。ただ、非常の政策をやめて通常の経済政策に戻るとき、その時機の選択には十分な慎重さが必要であり、「これには人民元為替政策も含まれている」と強調した。

    周総裁は同日、第11期全人代第3回会議の記者会見で、質問に答えた際このように述べたもの。

    まず、中国経済はいま伝統的な集中型計画経済から社会主義市場経済への転換過程にあり、従って、為替形成メカニズム、人民元価格もたえず変化する動的(ダイナミックな)過程に置かれることになるとし、「われわれは、中国が現段階でとる人民元為替メカニズムは管理された変動為替制度であるべきだと考えている」と述べた。

    さらに次のように述べた。1994年、中国は為替改革を始めた。その時から、単一の変動為替制をとり始めた。もちろん(これには)2005年の為替制度改革も含まれている。当時決められた呼び方は、市場の需給を基礎にし、バスケット通貨を参考に調節を行い、管理された変動相場制度をとるというものだった。同時に、人民元為替が合理的で、均衡のとれた水準で基本的安定を維持できるよう、為替形成メカニズムをたえず完全なものにしていく必要もあった。

    「これは中国の国情と改革・開放のプロセス全体の必要に基づいて決められた制度だった」、周総裁はこう述べた。

    他方、次のようにも強調した。危機の条件下では、特別な政策がとられることも排除できず、それには特別な為替形成メカニズムも含まれており、それは世界的金融危機に対応する包括的政策の構成部分でもある。実践で示されたように、世界的金融危機への対応で、中国の諸政策は積極的な役割を果たした。

    周総裁は「このような政策には遅かれ早かれ出口(戦略)の問題もある」と述べ、次のように続けた。非常の政策をやめて通常の経済政策に戻るとき、その時機の選択には十分な慎重さが必要である。これには人民元為替政策も含まれる。(北京3月6日発新華社)