楊潔チ外交部長 今年の中国外交の重点を語る

    中国の楊潔チ(竹かんむり+褫のつくり)外交部長は7日北京で、「2010年は引き続き国際金融危機に対応し、世界の景気回復をはかる非常に重要な年であり、われわれは引き続き国家の主権、安全保障と発展の利益を揺るぎなく守り、全方位外交を進める。今年中国はサミット外交と万博外交に取り組み、同時に国の安定維持、発展促進、構造調整のためによりよい外部環境を整えるようにする」と述べた。

    第11期全人代第3回会議の記者会見で内外記者の質問に答えた際、楊外交部長は、発展途上の大国である中国はかつてないチャンスを迎えまた多くの挑戦を受けていると強調した。

    そして、経済の発展、国力の増強に伴い、中国は可能な限り、世界と地域の平和・安定と発展により大きく貢献するだろうと述べた。

    新世紀の初め10年間の外交活動を振り返った際、楊外交部長は、21世紀最初の10年は「危機と変革の10年」であり、「協力と発展の10年でもあった」と述べ、次のように指摘した。この10年間に、「9・11」事件、イラク戦争、国際金融危機など多くの重大な事件が起きた。このほか、発展途上国の全体的実力が上昇し、これが国際関係と国際構造の大きな変化をもたらすことになった。

    楊外交部長は「世界は多極化、多国主義と国際関係民主化の方向へ発展しているとわれわれは考えている」と述べ、これと同時に、気候変動対応、エネルギー資源安全保障、公共衛生安全など地球規模の挑戦もますます目立ち、多くの国が、冷戦思考、ゼロサムという思想は時宜に合わず、同舟相救う、互恵・ウィンウィンこそが生存と発展の道であることを認識するようになっていると指摘した。

    さらに次のように述べた。この10年は中国の外交事業が大きく発展した10年だった。特に近年、中国は北京オリンピックを成功させ、国際金融危機への効果的対策、気候変動への積極的対応などの面で重要な建設的役割を果たした。したがって、世界は中国に一層注目し、中国が国際社会で果たしている建設的役割を一層重視するようになった。この10年間、中国と各国の友好互恵協力関係は全面的に発展し、中国は国際社会とともにさまざまの全世界的挑戦への対応に積極的に参加し、国際秩序が一層公正で合理的な方向へ発展するようにした。    (北京3月7日発新華社)