元レートは貿易不均衡の主因ではない 中国外交部報道官
2010/03/19

  中国外交部の秦剛・報道官は18日,人民元の為替レートは中米貿易不均衡の主要な原因ではないと指摘した.

  同日の定例記者会見で質問に答えたもので,秦報道官は次のように強調した.

  ▽人民元為替レートは中米貿易不均衡の主要な原因ではない.中国が米国に輸出している多くの製品はすでに米国で生産されていないものである.中国がこれらの製品を輸出しなければ,他の国がその市場のシェアを埋めるだろう.

  ▽中国は貿易黒字を必死に追求しているわけではない.われわれは二国間貿易の発展をはかり,全体的均衡を実現することを主張しており,これは双方の共同の努力にかかっている.中国はそのために積極的に努力しており,同時に米側が実際行動で中米の経済貿易関係の均衡のとれた発展をはかり,特にハイテク製品の対中輸出を緩和するよう希望している.これは両国間の貿易の均衡のとれた発展に役立つ.

  ▽貿易摩擦問題は双方が冷静に,理性的に,心穏やかに対処して解決し,互恵・ウィンウィン(共に勝者になる)の解決法を求める必要がある.自国の輸出拡大のために自国通貨を持続的に値下がりさせる一方,他国の通貨の切り上げを要求し,また貿易障壁を設けるやり方で他国の輸出を規制するというのは不公平であり,有害である.特に現在は世界経済に回復の兆しが現れ始めたばかりの大事な時期にあり,そうしたやり方は中米の経済貿易関係に有害であり,世界貿易に有害である.保護貿易主義の典型的事例であり,世界経済の回復と長期的,安定的,均衡のとれた持続可能な発展にもマイナスである.

  ▽(中米関係について)重要なのは双方が二国間関係を大切にし,中米間の三つの共同コミュニケと「中米共同声明」の原則に確実に従って問題を処理し,互いに相手の中核的利益と重大な関心事を尊重,配慮し,敏感な(微妙な)問題を適切に処理し,中米関係を健全で安定した発展の軌道に戻すことである.

  米国では中間選挙を控えて,連邦議会の一部議員が最近,人民元為替問題で騒ぎ立て,米政府に中国をいわゆる「為替操作国」に指定するよう迫ろうとしている.

(北京3月18日発新華社)