「人民元切り上げは良策ではない」中米貿易不均衡で鍾山商務次官

    鍾山・商務次官は24日、ワシントンで米工商業界が開いた朝食会で講演し、中米両国は利益の一致点を探り、拡大するよう努力し、意思疎通と協議を通じて経済・貿易摩擦を適切に処理すべきであり、人民元切り上げは決して中米貿易の不均衡解消の良策ではないと強調、さらに次のように述べた。

    ▽中国の対米貿易黒字は経済グローバル化を背景にした国際分業と産業移転の結果であり、人民元の為替レートを引き上げても、実際のところ、この古い問題を解決することはできない。

    ▽(データを引用し)2005年から08年までに人民元の対米ドル為替レートは21%上昇したが、中国の貿易黒字は減らずに逆に増え、対米貿易黒字は年平均20・8%増えた。昨年から人民元の為替レートは基本的に安定し、中国の貿易黒字は34・2%減り、対米貿易黒字は16・1%減った。

    ▽中国が人民元為替レートの基本的安定を維持するだけでなく、米ドルの通貨政策の基本的安定も維持すべきだ。米ドルの大幅下落は必然的に世界の金融システムと世界経済に重大な影響を与える。人民元が大きく上がっても、米ドルが大きく下がっても、中米を含む世界各国の利益に合致しない。

    ▽(中米貿易不均衡について)確かに中国側の黒字となっているが、黒字の規模は徐々に縮小している。中国政府はこれまで貿易黒字を追求したことはなく、中米貿易の均衡のとれた、持続可能な発展を希望している。

    ▽中米貿易均衡は中国の対米輸出制限では実現できず、米国の対中輸出を拡大しなければならない。米国が実質的努力によって、対中輸出規制を徹底的に改めるよう求める。米側の対中輸出規制政策は典型的な冷戦の産物であり、中国にとって不公平なだけでなく、米国の最も競争力のある製品の対中輸出を著しく制約し、米企業が中国市場のビジネスチャンスを失うことにつながっている。

    ▽(保護貿易主義の問題について)中国は一貫して自由貿易を主張し、保護貿易主義に反対している。中国の貿易が極めて難しかった昨年、輸出が16%減少したが、輸入の減少は11%だった。

    ▽昨年、米国の中国に対する各種貿易救済調査は29件、総額76億㌦に上り、件数は53%増、金額は9倍増となり、世界の対中貿易救済調査全体のそれぞれ25%と65%を占め、中国の関連業種に重大な影響を与えた。

    ▽米国が各国と手を携えて公平で自由な貿易環境を守り、国際貿易の「パイ」を共同で大きくするよう呼びかける。自国の輸出拡大だけを考え、他国の輸出を抑えつけるなら、意図した通りにはいかず、他人を害し、自らも害することになる。

(ワシントン3月24日発新華社)