国務院常務会議 西部大開発戦略徹底実施の重点任務検討

    温家宝首相は7日、国務院常務会議を招集し、西部大開発戦略の徹底実施のための重点任務と政策・措置を検討した。

    会議では次のように指摘された。西部大開発戦略の実施は党中央、国務院が世紀の変わり目に行った重大な政策決定である。この10年間、国の強力な支援と西部地区の幹部・大衆の共同の努力の下で、西部大開発では極めて大きな成果が得られた。西部地区の経済・社会発展が加速し、都市・農村の様相には歴史的変化が起き、人民の生活水準はめだって向上した。また全国の発展のための一層広々とした余地が開かれた。

    会議では次のように強調された。今後10年は西部大開発の過去から未来へつなぐ大事な時期であり、西部地区の自己発展能力の増強を主軸に、民生の保障と改善を中核に、科学技術の進歩と人材の開発を支えにして、一段と政策を整え、投資を増やし、支援を強め、西部大開発戦略を揺るぎなく徹底して実施しなければならない。第一に民生改善を重点にした社会建設を加速すべきだ。教育を優先的に発展させ、医療衛生サービス能力を高め、文化体育事業を積極的に発展させ、基本公共サービスの均等化を促進する。第二にあくまでも「3農」(農業、農村、農民)対策の強化を重点中の重点とすべきだ。農業の基本的生産条件を改善し、特色ある農業を大いに発展させ、農民の所得水準を向上させる。農村のインフラ整備を強化し、水道、道路、電気、ガス、住宅およびよい環境が確保された「6到農家」プログラムを実施する。第三に引き続きインフラ整備を優先的位置におくべきだ。交通、エネルギー、情報、市政公共施設などのインフラ整備を加速する。西南地区の施設に起因する水不足と西北地区の資源に起因する水不足問題に対して、一群の基幹水利施設を合理的に建設する。第四に持続可能な発展をはかる生態系安全シェルターを築くべきだ。重点生態系地区の建設をしっかり推進し、退耕還林(耕作をやめて耕地を林地に戻す)、退牧還草(放牧をやめて牧野を草地に戻す)の成果を定着させる。循環型経済と省エネ・環境保護産業を大いに発展させ、新規着手プロジェクトではすべて生態環境問題を厳しくチェックするようにする。第五に特色ある優位な産業を発展させるべきだ。外国・国内からの産業移転を積極的かつ秩序を保ちながら受け入れ、資源の優位を産業の優位と競争の優位に転化し、エネルギー産業を発展させ、資源加工産業の改造・高度化を進め、装置製造業を大きく強くし、戦略的新興産業と近代的サービス業の発展を加速する。第六に西部の重点地域開発の度合いを強めるべきだ。経済的基礎があり、資源・環境の負担能力が強く、潜在力が大きい重点経済区をしっかり育成し、西部大開発戦略の新高地を形成して、周辺地区への波及効果とけん引作用を果たせるようにする。旧革命根拠地、少数民族地域、国境地帯、貧困地域が豊かになるのを後押しし、集中し一続きになった特殊困窮地域の開発堅塁攻略プログラムを実施する。第七に行政管理体制、経済体制と社会事業分野の改革を深化させ、対内対外開放を全面的に推進し、国境沿いの開発・開放水準を引き上げるべきだ。

    会議ではまた、「中華人民共和国予備役士官法改正案(草案)」が討議、原則採択され、同草案をさらに修正のうえ、国務院、中央軍事委から全人代常務委に提出して審議を求めることが決定された。(北京4月7日発新華社)