程永華駐日大使が日本記者クラブで記者会見

2010/04/28

 

   程永華駐日中国大使は4月27日、日本記者クラブで記者会見を行い、中日関係発展についての見方と主張を全面的に説明し、上海万博を宣伝、紹介するとともに、質問に答えた。これには日本の各大メディアの記者約150人が出席した。

 

    程永華大使は次のように表明した。着任から2カ月、日本各界との幅広い接触と交流を通じて、朝野各界が中日の戦略的互恵関係の全面的推進、両国の協力の全方位的深化に強い願いと熱意をもっていることを強く感じた。こうした積極的友好の態度は私に力と自信を与えた。中国政府はつねに戦略的見地と長期的視点から中日関係を扱い、発展させ、つねに中日関係を外交戦略全体の重要な位置にすえている。中国側は今後も中日間の四つの政治文書の原則・精神に従い、日本側とともに、有利な時機をとらえて、中日の戦略的互恵関係を全面的に推進し、各分野の協力レベルを引き上げ、両国間の相互理解と信頼を増進し、中日関係で平和共存、子々孫々の友好、互恵協力、共同の発展という大目標が実現されるよう努力する。このため、中日関係の発展について以下の4点を提案したい。

    一、ハイレベルの頻繁な交流を続け、戦略的相互信頼をたえず深める。中日国交正常化以来、両国の指導者はつねに密接な交流を続け、両国関係の全局的、高次元の問題を討議することによって、両国関係の方向を示してきた。今後も、双方はハイレベルの頻繁な接触と往来を続け、戦略対話を深めることによって、国際社会と両国国民に両国政府が友好関係の発展に力を尽くすという積極的シグナルを伝え、両国政府間で得られた高屋建瓴のごとき政治的共通認識を両国社会各界の普遍的認識に確実に転化させるとともに、両国関係を発展させる行動の中でさらに実行に移していくべきだ。

    二、互恵協力を深化させ、経済・貿易協力のレベルを引き上げる。中日両国は互いに重要な経済・貿易パートナーであり、それぞれの発展には相手の協力が欠かせない。今後はルートをさらに広げ、潜在力を掘り起こし、二国間の貿易と投資が安定して伸びるようにすべきだ。同時に、双方はポスト金融危機時代の世界経済の潮流に沿って、グリーン発展、持続可能な発展を目標に、エネルギー・環境、グリーン・低炭素、循環型経済、ハイテク分野の協力を強力に展開して、それを中日経済・貿易協力の重点と焦点(ハイライト)にし、経済・貿易分野の協力のレベルを新たな段階に引き上げるべきだ。

    三、地域・国際問題での協力を強化し、地球規模の挑戦に共同で対応する。中日両国はアジアさらには世界に重要な影響をもつ国であり、アジアの繁栄・安定を維持することは両国の共同の責任で、共通の利益でもある。両国は地域の貿易、金融、インフラ整備などアジアの一体化を推進し、アジアの協力意識を高めるべきだ。同時に、国際金融、気候変動など地球規模の問題でも意思疎通と話し合いを強めるべきだ。

    四、伝統的友好の強みを生かして、国民感情の増進と改善をはかる。民間友好は中日関係の基礎である。かつて、両国の古い世代の有識者が熱心に奔走していなければ、中日国交正常化はなかった。同様に、今日両国人民の理解と支持がなければ、中日関係を真に発展させることはできない。両国国民間の相互理解と友好的感情をたえず深めるためには、両国政府が不断の努力を続ける必要があり、それ以上に、両国の社会各界の共同の参加が必要である。発想を広げ、方途を尽くし、誠実に対話し、交流を促進して、双方の国民が相手を客観的、理性的、平和的にみられるようにすべきだ。共通の利益を広げることによって、相互理解、信頼と友好的感情を深めるべきだ。

 

    程永華大使は次のように指摘した。あと4日で、人々が待ち望んでいた上海万博が開幕する。上海万博はこれまでで規模の最も大きい、人類文明の祭典になるだろう。発展途上国で初めて開かれる万博でもある。中国政府と人民は全国の力を集め、世界の知恵を集めて、成功裏の、精彩に富む、忘れがたい万博にするよう努力するだろう。

    今回の万博は初めて「都市」をテーマにした総合的万博である。世界各国は「都市―生活をよりよく」というテーマをめぐって、都市文明の成果を十分に示し、都市建設の経験を交流し、都市開発の理念を伝え、人間の居住、生活、仕事のモデルを探るだろう。ここで、上海万博の主催者が、会場の選定、計画、設計、運営、跡地利用など全過程で、つねに二酸化炭素の排出を減らすグリーン環境保護の理念と措置を貫いてきたことに触れておきたい。上海万博は都市の発展のために、グリーン精神の豊富な遺産を残すものと信ずる。

    程大使は次のように強調した。日本はかつて大阪、愛知万博をあいついで成功させている。愛知万博が開かれた時、私は日本に勤務しており、何度が見学に行き、強い印象をうけた。今回の上海万博の準備では日本側の強力な支援を得ており、心から感謝したい。今回の万博開催のために、両国各界の有識者は一連の友好交流活動を綿密に計画している。復元遣唐使船が訪中し、鑑真和尚と弘法大師の座像が上海で展示され、大阪府と静岡県も特色ある交流行事を開催する。このほか多くのメディアの皆さんが上海入りして、関連の報道を行っている。われわれは上海万博を舞台に、中日間のさまざまな形、主題の交流と協力を通して、国民交流の新たな高まりが起こり、両国人民の相互理解と友情が一層深まるよう期待している。

    程大使はまた、東海問題、「毒入ギョーザ事件」、中国海軍の演習と国防力整備、上海万博の関連問題、麻薬犯罪取り締まり、中日宇宙技術交流、朝鮮核問題6カ国協議、日米関係について記者団の質問に答えた。

 

    日本の主要メディアは一様に記者会見の模様を報じた。出席した記者たちは、程永華大使は就任後初めて開いた記者会見において、流暢な日本語で中日関係に対する見方を全面的に説明するとともに、日本のメディアが関心をもつ問題について逐一回答した。内容が充実し、大変説得力があり、新鮮な感じがしたと話していた。