上海万博・中国の発展・当面の中日関係 程永華大使 共同通信「如月会」で講演
2010/05/13

 

    程永華駐日中国大使は11日、共同通信社「如月会」の招きを受け、上海万博、中国の発展と当面の中日関係について講演した。これには同会の会員200人近くが出席した。

    程永華大使はまず、上海万博の状況を紹介し、次のように述べた。上海万博は内外交流を促進し、グリーン・低炭素の理念を人々の間に浸透させることができる。各国は「都市、生活をよりよく」のテーマをめぐって、人と自然の調和・共生の理念を提唱し、進んだ省エネ・環境保護技術を展示している。

    程大使は次のように強調した。上海万博は中日関係の発展を促し、市民の相互理解と友好的感情を深めることができる。中日両国人民は万博に対して似たような強い期待感をもっている。日本館は最も歓迎される外国パビリオンの一つとして、中国の観衆に日本文化の魅力を教え、環境保護・省エネの進んだ理念と技術を感じさせ、日本への友好的感情を深めさせている。鳩山由紀夫首相が6月12日、日本館デーの行事に出席する。古代の遣唐使船を模した船も中国に向けて出航しており、鑑真和尚と弘法大師の座像が上海に展示される。日本の多くの地方自治体、団体も独自の交流行事を開催する。日本のより多くの市民が上海を訪れ、上海万博を直に体験し、中国の発展ぶりを感じるよう希望する。

    程大使は次のように表明した。中国の長期安定、発展繁栄は隣国日本にとって得難いチャンスであり、日本の経済界は歴史的チャンスを逃さず、中国の発展に参画し、中日関係の歴史的プロセスを高める中でみずからの発展を実現すべきである。第一に中国市場の拡大のチャンスを逃さないようにする。中国市場に優れた製品とサービスをさらに推し広めるとともに、中日の二国間自由貿易交渉の促進について研究する。第二に中国のグリーン経済発展のチャンスを逃さないようにする。中日両国には省エネ・環境保護分野で大きな協力の余地があり、両国はグリーン経済発展の協力を新たな水準に進めるべきである。第三に地域間の調和のとれた発展をはかる中国の戦略のチャンスを逃さないようにする。日本企業が中国の中・西部と東北地区で投資を拡大し、新たな発展の余地を求めるよう希望する。

    中日関係について、程大使は次のように述べた。当面、双方は時機をしっかりつかんで、戦略的互恵関係を全面的に推進し、各分野の協力水準を高め、相互理解と信頼を増進し、平和共存、子々孫々の友好、互恵協力、共同の発展という目標を実現するよう努力すべきである。一方で、大局に目を向け、政治面の相互信頼をたえず深めるべきだ。双方は二国間関係を大いに重視し、友好協力政策をとり、政治面の共通認識(コンセンサス)を実行に移し、ハイレベルの往来を維持し、両国関係の方向を明確にして、政治面で戦略的互恵関係を深化させるための重要な保障を与えるべきだ。もう一方で、交流を深め、国民感情をたえず改善すべきだ。国民感情は国家間の往来と協力の基礎である。機会をつくり、ルートを広げて、両国の各分野の人文(人と文化)往来を増進すべきである。

    中国の発展をどう見るかについて、程大使は次のように述べた。第一に歴史的に見るべきだ。中国の改革は日々深化し、対外開放はたえず拡大し、経済・社会は持続的に発展し、庶民の生活は大幅に改善されている。第二に全面的に見るべきだ。中国は全体的に中国の特色ある社会主義発展の初級段階にあり、本当に近代化を実現するには長期にわたる、困難な努力が必要である。第三に横方向へ見るべきだ。中国の全体的発展水準は先進諸国や多くの発展途上国と比べてなお開きがある。第四に掘り下げて見る。中国の今後の発展は諸々の挑戦を受けており、経済発展パターンを転換する必要がある。中国政府は科学的発展観を全面的に実行に移し、資源節約型の、環境にやさしい社会建設のために力を尽くし、経済・社会の全面的で、調和のとれた、持続可能な発展をはかるために努力する。

    「如月会」は共同通信社が創設した情報交換機関で、会員は共同通信加盟社、有名企業と公共団体の経営者。毎月講演会を開いており、講師には政府要人、財界首脳、著名な学者などがおり、日本国内で強い影響力をもつフォーラムの一つ。

(東京5月12日発新華社)