「ア太地域の安全は中国の利益と責任」馬暁天副総参謀長

    中国人民解放軍の馬暁天副総参謀長は5日、シンガポールで開かれた第9回アジア安全保障会議で、アジア太平洋地域の安全を守ることは中国の利益であるばかりでなく、責任でもあると述べた。

    馬氏は、平和的発展は中国の歴史的文化的伝統の延長でもあれば、現代中国の厳かな戦略的選択でもあるとし、アジア太平洋地域の安全を守ることは中国の利益であるばかりでなく、中国の責任でもあると述べた。また、中国にはアジア太平洋地域の安全保障に関して三つの戦略的目標があると指摘、第一は中国自身の安全と発展を守ること、第二はアジア太平洋地域の永続的平和と共同の繁栄を守ること、第三は調和したアジア太平洋の建設を推進することであると述べた。

    さらに、これらアジア太平洋の安全保障の戦略的目標を実現するには、中国自身の努力が必要なだけでなく、地域各国が相互信頼、互恵、平等、協業に基づく新しい安全保障観を確立、実践し、新しいタイプのパートナーシップを築くため努力する必要があると指摘した。そして新しいタイプの安全保障パートナーシップを築くための五つの主張を示した。第一に、総合的安全保障の理念を打ち立て、全面的なパートナーシップを発展させる。第二に共同安全保障の理念を打ち立て、平等なパートナーシップを築く。第三に開かれた安全保障の理念を打ち立て、相互信頼のパートナーシップを育む。第四に協力的安全保障の理念を打ち立て、互恵のパートナーシップを実現する。第五に発展的安全保障の理念を打ち立て、将来を展望したパートナーシップを確立する。

    馬氏はまた、次のように述べた。目下、アジア太平洋地域の安全保障情勢は全体として安定を維持しており、大国の相互作用(インタラクション)が一層頻繁で、地域各国の安全保障協力参加の意思が一段と強まっている。しかし地域の安全保障情勢は諸々の挑戦(試練)にも直面しており、いくつかの地域のホットな問題には逆戻りがみられる。複雑な安全保障情勢を前にして、関係諸国は冷静さと自制を維持し、事態の悪化とエスカレートを回避し、地域の平和と安定を共に守るべきである。このほか、海洋、インターネット、宇宙および気候・環境などの問題の重要性が際立ち、安全保障の新たな側面になりつつある。これらの問題を解決する活路は、一層の発展と協力に頼ることである。馬氏は特に、問題が政治化されてはならず、まして一部の国が他の国に圧力をかけ、私利をはかるための道具になってはならないと強調した。

    アジア安全保障会議は英ロンドン国際戦略研究所(IISS)が2002年に呼びかけ、開催したもの。第9回会議は6月4日か6日までの予定でシンガポールで開かれ、28カ国・地域の代表団計300人余りが出席している。

(シンガポール6月5日発新華社)