人民元為替レート大幅変動の基礎ない 中国人民銀行報道官

    中国人民銀行(中央銀行)報道官は新華社記者の取材に応じ、現在、人民元為替レートが大幅に変動、変化する基礎は存在しないとし、次のように述べた。

    ▽人民元為替レートの大幅な変動は中国の経済・金融安定に比較的大きな衝撃をもたらすもので、中国の根本的利益に合致しない。人民元為替レートの合理的で均衡した水準での基本的安定を維持することは人民元為替レート形成メカニズムをさらに改革する重要な部分である。現在、人民元為替レートが大幅に変動、変化する基礎は存在しない。

    ▽今回は2005年の為替改革を踏まえ、人民元為替レート形成メカニズム改革をさらに進めるもので、為替レートの一回限りの再評価調整は行わず、市場の需給を基礎とし、バスケット通貨を参考にして調整することに重きを置く。

    ▽引き続き公表済みの外国為替市場相場変動区間に従って、人民元為替変動に対する動的管理・調節を行い、人民元為替レートを合理的で均衡のとれた水準に基本的に安定させ、国際収支の基本的均衡をはかり、マクロ経済と金融市場の安定を維持する。

    ▽管理された変動相場制の実施は中国の既定の政策である。今回の人民元為替レート形成メカニズム改革の一層の推進は依然としてこの方針の継続である。

    ▽2005年以来の為替改革は成功している。2005年以来、人民元為替レート形成メカニズム改革は主動性、漸進性、制御性の原則に従い、自らを主とし、秩序をもって推進し、全体的に中国の実体経済にプラスの影響を与えている。

    ▽世界的金融危機の最も深刻な時、多くの国の通貨が米ドルに対して値下がりしたのに対し、人民元為替レートは基本的安定を維持した。これは中国の外需安定と世界的金融危機による衝撃の防御に必要であり、またアジアおよび世界の経済回復に非常に大きく貢献した。事実が証明しているように、この政策決定は正しかった。

    ▽現在、単に米ドルに依拠して人民元為替相場をはかることは適切でない。

    ▽対外開放度が絶えず高まるのに伴い、中国の主要経済・貿易パートナーが多様化する顕著な傾向が見られる。今年1―5月の貿易パートナー上位5カ国・地域(EU、米国、ASEAN、日本、中国香港)との輸出入はそれぞれ全体の16・3%、12・9%、10・1%、9・4%、7・5%を占めた。同時に資本の移動にも多様化と多地域化の特徴が見られる。こうした背景の下、人民元為替レートが単一の通貨に固定されて変化するなら、貿易、投資、通貨多様化の要請に対応できず、また為替レートの実際の水準を反映することもできない。各種通貨で構成される通貨バスケットおよびその変化は真実の相場をより一層正しく反映できる。従って、市場の需給を基礎とし、バスケット通貨を参考にして調節することは、より科学的合理的な相場の形成に役立つ。

(北京6月20日発新華社)