程永華駐日大使が松下政経塾塾生と対話交流
2010/06/10

    程永華駐日中国大使は6月8日、大使館を訪れた松下政経塾の古山和宏塾頭および塾生の一行19人と会見した。交流活動には湯本淵公使級参事官と一部の若手館員が参加し、双方は率直で突っ込んだ話し合いを行った。

    程大使はまず、中国の改革・開放後30年間の歩みと成果および鄧小平氏が描いた今世紀中葉までの「3段階」発展戦略計画について説明した。また中国は現在なお途上国であり、経済発展パターン転換の加速、地域的不均衡の解消、個人所得格差の縮小など一連の課題を抱えていると述べた。

    中日関係に触れた際、程大使は温家宝首相の先ごろの訪日で得られた積極的成果について重点的に紹介するとともに、質問に答えた。そして次のように強調した。中日両国の経済分野の相互依存度はたえず強まっており、協力の潜在力はさらに掘り起こす必要がある。「世界の工場+世界の市場」という中国の特徴は日本の景気回復に対するけん引作用をもっている。両国は経済レベルの相互補完の強みを十分に生かし、協力を深めて、ウィンウィン(両方が得をする意)を実現すべきである。中国は省エネ・環境保護、循環型経済の発展面で日本の経験、教訓と技術を参考にすることを非常に重視しており、これが両国の互恵協力の重点分野になるよう希望する。程大使はまた、中国は「隣国に善意で対し、隣国をパートナーとする」周辺外交の方針を堅持し、一貫して日本との安全保障分野の相互信頼の増進とよい方向への相互作用拡大のために力を尽くしていると述べた。

    程大使は最後に、中日友好に対する自らの解釈を語り、次のように述べた。中日間の2千余年に及ぶ交流の長い歴史には、近代において両国人民に大きな災難をもたらした日本軍国主義の中国侵略もあれば、戦後に両国の有識者が困難を克服し、民で官を促し、中日国交正常化を促進した輝かしい一ページもある。われわれは史実の尊重を前提に中日友好を推し進めることを主張している。友好は願いであり、目標であって、着実に行動に移していかなければならない。相互理解を深めてはじめて、相互信頼が強まり、国民感情は大きく改善される。子々孫々の友好を実現するには両国の各界が長期的視野にたち、着実に積み上げ、合力を形成し、長期にわたって活動を続ける必要がある。

    塾生たちは次のように表明した。程大使との相互交流は非常に有益だった。中国の内外政策についての説明を受けて、中国への理解が深まり、中日関係の発展に力を尽くす中国側の誠意がよく分かった。今後、程大使の掘り下げた見解をより多くの日本人に伝え、日中の戦略的互恵関係を深めるために努力したい。

    松下政経塾は有名な実業家松下幸之助氏が政治、経済の人材育成を目的にして1979年に創設した。すでに31期を数え、卒業生は200余人に達している。大多数が政界と経済界で活躍、そのため松下政経塾は政治家の揺籃とも呼ばれている。