西部大開発工作会議開く 胡錦涛氏 戦略の徹底した実施強調

    中国共産党中央委員会と国務院が主催する西部大開発工作会議が5、6の両日、北京で開かれた。

    会議には胡錦涛、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康各氏が出席した。

    胡錦涛氏は会議で次のように指摘した。

    ▽西部大開発戦略を徹底して実施することは小康(わりあいゆとりのある)社会を全面的に建設する壮大な目標を達成するうえでの重要な任務であり、各民族大衆の幸福にかかわり、改革・開放と社会主義近代化建設の全局にかかわり、国の長期的安定にかかわり、中華民族の偉大な復興にかかわるものである。今後10年は小康社会全面建設のカギとなる時期であり、西部大開発を深く推進し、過去から未来へ引き継ぐカギとなる時期でもある。全党、全国は必ず大局から出発して、西部大開発戦略を徹底して実施する重要性と緊急性を深く認識しなければならない。力を尽くして西部大開発を深化させ、経済が繁栄し、社会が進歩し、生活が安定し、民族が団結し、山河が美しい西部地区を建設するため努力しなければならない。小康社会を全面的に建設する奮闘目標を達成し、中華民族の偉大な復興を実現するため、新たな、より大きい貢献をしなければならない。

    ▽西部大開発戦略の実践の中で、重要な経験を積み、貴重な教えを得た。概括すれば次のようになる。科学的発展観を堅持し、経済・社会の発展を全面的に推進しなければならない。民生の保障・改善をすべての活動の出発点と帰結点にし、各民族大衆が改革・発展の成果を享受できるようにしなければならない。改革・開放を堅持し、発展の原動力と活力を強めなければならない。社会主義制度の政治的優位性を生かし、共に富かになる道を歩まなければならない。

    ▽今後10年、西部大開発戦略を徹底して実施する全般的目標は次のようなものである。西部地区の総合経済力を一段と引き上げ、インフラを一層整備し、近代的産業体系を基本的に形成し、国の重要なエネルギー基地、資源高度加工基地、装置製造業基地、戦略的新興産業基地を築く。人民の生活水準と質を一段と引き上げ、基本的公共サービス能力の東部地区との格差を著しく縮小する。生態環境保護を一段と引き上げ、その悪化傾向を食い止める。

    ▽当面と今後一定期間、西部大開発戦略を徹底して実施するうえで、次の点に重点的に取り組まなければならない。1、基礎固めを堅持し、発展を保障する能力を一層高める。2、調整・発展を堅持し、産業構造を一層調整する。3、人民のために利益をはかることを堅持し、民生を一層保障、改善する。4、改革・開放を堅持し、発展の原動力と活力を一層強める。5、調和した発展を堅持し、社会の調和・発展を一層維持する。6、大局意識を堅持し、支援の度合いを一層強める。

    ▽西部大開発戦略を徹底して実施するカギは党の指導にある。

    また温家宝氏が演説し、次のように指摘した。西部大開発は地域の調和した発展という全体的戦略の中で優先的位置を占めている。西部大開発を徹底して推進するには中央が定めた諸政策・措置を真剣に貫徹実行しなければならない。第一に特色ある優位産業をけん引車とし、農牧業、近代的な工業とサービス業を大いに発展させ、近代的産業体系の構築を急ぎ、西部地区の資源の優位性を経済の優位性に転換する。西部地区の国家奨励類産業に属する企業については企業所得税の税率を15%に下げる。石炭、原油、天然ガスなどに対する資源税をこれまでの従量税から従価税に転換する。第二に民生の保障・改善を出発点と帰結点にし、社会事業を大いに発展させ、西部の人民大衆が改革・開放の成果を享受できるよう促す。第三に改革・開放を原動力とし、政府の推進と市場メカニズムの二つの面の作用を十分生かして、西部大開発の活力を全面的に高める。第四に生態系整備と環境保護を基礎とし、開発と保護の相互促進を堅持して、持続可能な発展の能力を全面的に増強する。第五に重要経済区を発展のエンジンとし、全体的推進と重点突破を結びつけて、西部大開発の総合効果を高める。

    李克強氏が会議の総括演説を行い、次のように指摘した。今会議は西部大開発を深く発展させるうえでカギとなる時期に開かれた重要なものである。党中央と国務院は西部大開発戦略を徹底して実施することについて一連の新たな要求、任務、措置を提起した。西部地区は地域が広く、市場の空間、活動の余地、発展の潜在力が非常に大きく、発展の立脚点を内需拡大、経済発展パターン転換加速の戦略的方向に据えている。西部大開発の目標と任務を達成するには西部地区自身の努力が必要であり、国の大きな支援も必要である。(北京7月6日発新華社)