中国のエネルギー消費に関する報道に反論 関係官庁が声明
2010/08/12

 

    中国は2009年、米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国になった、とのあるメディアの報道に反論するため、国家エネルギー局と国家統計局は11日、連名のステートメントを発表し、2009年の中国のエネルギー消費総量は、標準油換算で米国より2億トン余り少なく、1人当たりのエネルギー消費量も、米国の約5分の1にすぎない、と指摘した。

    国家エネルギー局と国家統計局は、ステートメントの中で、次のように指摘した。国際的方法で計算すると、標準油換算で、2009年の中国のエネルギー消費総量は21億4600万トン、1人当たりの消費量は1・61トンになる。米エネルギー情報局が7月末にウェブサイトを通じて発表したデータによると、2009年の米国のエネルギー消費総量は標準油換算で23億8200万トンだった。米国側の公式データによると、2009年の中国のエネルギー消費総量は標準油換算で米国より2億トン余りも少なく、1人当たりの消費量も米国の約5分の1にすぎない。

    今回のステートメントの発表に先立ち、国家統計局は2009年の中国のエネルギー消費に関するデータを発表しており、国家エネルギー局と国家統計局が11日に発表したステートメントは、2009年のエネルギー消費に関するデータを再確認したもの。

    ステートメントは、次のように指摘した。中国のエネルギー需要と供給は2009年、金融危機のあとの底を抜け出して徐々に回復し、国民経済の回復にともなって安定増加した。初歩的な集計によると、2009年の全国の一次エネルギーの生産量は、標準炭換算で27億5000万トンに達した。伸び率は5・2%で、前年を0・4ポイント下回った。エネルギー消費総量は、標準炭換算で30億6600万トンだった。伸び率は5・2%で、前年を1・3ポイント上回った。

    国家エネルギー局と国家統計局は、次のように強調している。中国は工業化と都市化が加速する時期を迎えており、エネルギー消費は現在も増加している。エネルギーに対する経済成長の依存の度合いを低減するために、中国政府は近年、省エネ・排出削減のための政策措置の推進に力を入れ、産業構造調整に積極的に取り組み、遅れた生産能力の廃棄を加速している。そのため、エネルギー消費総量の伸びは年ごとに鈍化しており、かなり低いエネルギー消費で、国民経済の安定した比較的高い成長を支えている。

    2004年から2009年までの間に、中国のエネルギー消費総量の伸びは、16・1%から5・2%に減速しており、年平均2・18ポイント下がっている。第11次5カ年計画期(2006~10年)の09年までの4年間をみると、標準炭換算で、国内総生産(GDP)1万元当たりのエネルギー消費量は、1・276トンから1・077トンに減っている。06年の消費量は前年より2・74%、07年は5・04%、08年は5・2%、09年は3・61%減っており、累計では15・61%減っている。年平均減少幅は4・15%だった。

    エネルギー消費総量とは、各業種と家庭が一定の期間内に消費するエネルギーの総和のことをさす。この中には、自然界で直接あるいは加工転換して得られる、エネルギーとして使える資源が含まれる。原炭、原油、天然ガス、水エネルギー、原子力、風力エネルギー、太陽エネルギー、地熱エネルギー、バイオマスなどの一次エネルギーがそれ。(北京8月11日発新華社)