抗戦勝利65周年記念座談会における程永華駐日大使のあいさつ
2010/09/06

 

    一、中国人民の抗日戦争は外敵の侵入に抵抗した民族解放戦争で、正義の戦争だった。中華民族の全同胞が団結して奮闘し、日本侵略者を徹底的に打ち負かし、国家主権と領土保全を守って、中国人民が中国共産党の指導下に、民族の独立と人民の解放を実現するための重要な基礎を築いた。

    中国人民の抗日戦争は世界の反ファシズム戦争の歴史の輝かしい一ページでもあった。抗戦の勝利は世界の反ファシズム戦争の勝利、アジア太平洋地域および世界の平和と安全に大きく深い影響を与えた。

    二、歴史を鑑とし、未来に目を向ける。日本軍国主義が起こした中国侵略戦争は中国人民に対する忌まわしい犯罪だった。そのため長い歴史を持つ中華文明がひどい破壊に遭い、中華民族が大きな災難を受け、日本人民も被害を受けた。前の事を忘れず、後の戒めとするというように、その教訓は永遠に汲み取るべきものである。

    われわれが歴史を銘記するのはいつまでも恨み続けるためではなく、歴史を鑑とし、過去の悲劇の再演を避けるためだ。未来に目を向け、両国人民に子々孫々友好を続けさせるためだ。

    歴史問題は中日関係の政治的基礎と中国人民の感情にかかわることだ。国交正常化後とりわけ近年の中日関係の歩みは、歴史問題をうまく処理しなければ、必ず中日関係発展の障害になり、中国人民の感情を傷つけるだけでなく、両国人民間の友好的感情も損なわれることを示している。両国関係の健全で安定した発展を確保するには、歴史と人民、将来に強く責任を負う態度で、歴史を直視し、歴史問題を厳粛かつ慎重に処理しなければならない。

    三、戦禍の苦しみをなめた中国人民は平和の貴さをよく知っている。われわれは平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、平和的発展の道を揺るぎなく歩み、永遠に世界の平和を守る確固たる勢力になる。われわれはすでに、中国は過去にも覇権を求めなかったし、今後も永遠に求めることはないと繰り返し表明している。われわれは世界各国人民と共に、人類の平和と発展の崇高な事業を進め、調和した世界を共に築いていく。

    中日双方は、両国の指導者が2008年に調印、発表した共同声明で、互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならず、平和的発展を相互に支持することを厳かに約束した。これは両国が歴史の中から得た重要な知恵と教えであり、長期に着目し共同の発展を求める両国の唯一の正しい選択である。

    四、中日の善隣友好関係を発展させることは両国と両国人民の根本的利益にかない、アジアと世界の平和、安定と発展にも役立つ。

    目下中日関係は良好で、より高い段階へ発展する得難いチャンスを迎えている。双方はチャンスを逃さず、勢いに乗って進み、相互信頼と相互利益という二つの大きな方向で積極的努力を払うべきである。

    相互信頼の面では、第一に政治的相互信頼と戦略的相互信頼を増進する。双方は両国のハイレベルの往来を維持し、防衛・安全保障分野の対話と交流を強化し、危機管理・制御の仕組みを確立、整備し、敏感な問題を適切に処理すべきである。第二に両国の国民レベルの社会的相互信頼を増進する。双方は有利な条件を生かし、整えて、両国市民の往来を拡大し、両国の独特な資源をたえず掘り起こし、文化と心の絆を強めるべきだ。交流の強化を通じて、相互理解を増進し、さらに相互信頼を徐々に築いて、お互いの友好的感情を増進すべきである。

    相互利益の面では、経済・社会発展分野の双方向の互恵協力をさらに拡大、深化させるべきだ。とりわけ中国が経済発展パターンを転換している絶好のチャンスを逃さず、循環型経済、グリーン経済、省エネ・環境保護および防災減災などの分野の協力を推進し、協力のタイプ転換・グレードアップを実現し、新しい協力モデルと協力の枠組みを示す必要がある。

    中日両国は共に東アジアに位置し、経済など各分野の交流・協力がたえず拡大し、相互依存がたえず深まっている。中日関係は両国にとって最も重要な二国間関係の一つであり、中国側は引き続き日本側と共に努力してこれを維持、発展させ、中日の戦略的互恵関係を一層充実させ、推し進めて、それを平和共存、代々の友好、互恵協力、共同の発展の大きな目標に向けてたえず前進させることを願っている。