研究開発から産業化の段階に中国の電気自動車
2010/09/07

 

    中国人民政治協商会議(政協)全国委副主席で科学技術相の万鋼氏は4日、天津での2010中国自動車産業発展国際フォーラムで発言し、中国の電気自動車は10年を経て研究開発段階から産業化段階に入り、世界の電気自動車産業と市場開拓の中で軽視できない力になっていると強調し、さらに次のように述べた。

    ▽世界的金融危機以来、米国、欧州連合(EU)、日本、韓国などの先進国は自動車産業の転換をはかっており、新エネルギー車が新たな世界的ブームになっている。技術革新において電力駆動が極めて重要な位置付けをされており、今後の駆動方式はより一層エネルギー消費が少なく、環境保全が重視され、持続可能性のあるものでなければならない。

    ▽今後5―10年はハイブリッド車が従来の自動車の省エネ技術改造と高度化・モデルチェンジの主要な方向となるとみられている。純電気自動車は近い将来の発展戦略の主流となり、燃料電池車は未来の制高点となるだろう。

    ▽電気自動車の完成車技術で中国は自前の知的財産権を有し、中国の公共交通とマイカー市場の特色にかなったハイブリッド動力、純電気動力、燃料電池動力システムの技術プラットホームを確立し、完成車集約技術をマスターしている。中国企業はすでにシリーズ化された一定の応用規模の製品を開発し、自動車リストに入れた。モーター、電池、制御システムの面では自動車用のニッケル水素電池、リチウムイオン電池、燃料電池、モーターなど電気自動車の性能に決定的影響のある部品分野で中国も重要な進展を収めている。

    ▽電気自動車の技術面で中国は世界の先進水準に近づき、一部指標は一定の優位性がある。基幹技術の研究開発から産業化への準備が全面的に進められ、一定規模の電気自動車部品産業が形成されている。技術基準と検査能力の面でも中国は35の技術基準を打ち出し、自動車用の電池、モーター、完成車、インフラの検査能力を確立した。電池隔膜、燃料電池イオン膜などの基礎材料、インホイール・モーター、制御理論、軽量化製造などの基礎技術研究も順を追って進めている。

    ▽中国は電気自動車の分野で大きく進歩したが、依然として産業化への過程にあることも冷静に認識しなければならない。技術が十分成熟しておらず、信頼性や耐久性の問題やコスト高、社会システム未整備など、市場化にとって多くの障害、困難がある。これらを乗り越えるには自主革新(イノベーション)を踏まえ、国際協力を一層強化し、開放された環境の中で電気自動車の技術発展を加速しなければならない。

                                                                                                                                               (北京9月4日発新華社)