「為替改革再スタートの重点はレート形成の仕組み整備」中国外為管理局
2010/10/14

 

    中国国家外国為替管理局は12日報告を発表し、人民元為替改革は人民元の切り上げを指すのではなく、為替レート形成メカニズムの整備が重点であるとし、市場主体はレートが一方向だけに進むという予測にとらわれるのではなく、上下双方向に動くことに対応し、正しい為替リスク意識を持たなければならないと強調した。

    今年6月19日、中国人民銀行(中央銀行)は人民元為替レート形成メカニズムの改革を進め、為替レートの弾力性を高めると発表した。外国為替管理局が発表した「2010年上半期中国国際収支報告」は、為替改革再スタート後、市場が短期的に動揺し、人民元為替レートが上下双方向に大きく動き、上昇予測が徐々に弱まり、外貨需給の不均衡が緩和に向かっていると述べている。

    「報告」は、今年上半期、人民元の対米ドル為替レートの上昇幅が拡大し、その他主要通貨に対しては値上がりも値下がりもあり、銀行間外為市場の取引レートの弾力性が為替改革再開後にある程度高まったと指摘している。

    今年6月末、人民元の対米ドル中間レート(基準値)は1㌦=6・7909元で、昨年末(6・8282元)と比べて373ベーシックポイント上昇した。昨年は一年間で64ベーシックポイントの上昇にすぎなかった。その他の通貨についてみると、対香港ドル基準値は昨年末より0・9%上昇、対日本円は3・8%下落、対ユーロは18・5%上昇、対英ポンドは7・5%上昇となった。

    今年1月から6月中旬にかけ、銀行間スポット外為市場の対米ドル人民元取引レートは基準値を挟んで狭いレンジで変動し、取引レートの基準値に対する1日の最大変動幅は平均0・02%だった。昨年は0・04%。取引レートの1日の変動幅は平均18ベーシックポイントで、昨年より11ベーシックポイント縮まった。6月19日の為替改革再スタート以降、銀行間スポット外為市場の人民元の対米ドル取引レートは基準を挟んで大幅に変動し、取引レートの基準値に対する1日の最大変動幅は平均0・21%で、取引レートの1日の変動幅は平均172ベーシックポイントだった。

    現在、人民元為替レートの上昇予想は落ち着いている。今年6月末時点で、国内外の先物市場での1年先の人民元の対米ドル為替レート予想上昇率はともに1・5%で、昨年末時点と比べ、国内市場は0・6ポイント上昇し、海外市場は1・0ポイント低下している。

    外為管理局では、外為管理機関は次の段階として人民元為替改革プロセスに積極的に協力し、人民元と外貨の金融派生商品を一層豊富にして、市場の為替変動リスクを避ける能力を増強していくと話している。

                                                                                                                                                     (北京10月12日発新華社)