731部隊の戦争責任免除の米軍電文明らかに 中国の専門家
2013/08/13
 

    旧日本軍「731」部隊の問題についての中国の専門家はこのほど、米極東軍司令部と米国防省の間で当時やり取りされた731部隊隊員の戦争責任免除を主な内容とする電文を初めて明らかにした。

    電文の内容を明らかにしたのはハルビン市社会科学院731問題国際研究センターの責任者、楊彦君氏で、同氏は米国立公文書館で731部隊隊長だった石井四郎に関する公文書を総合的に分析し、全面的考証を行った。

    楊氏は次のように説明した。第二次世界大戦終結後、米日間で秘密の取引があり、米国は731部隊隊員の戦争責任を免除することを条件に人体実験や細菌実験、細菌戦、毒ガス実験のデータ資料を得ていた。

    1947年5月6日、米軍極東司令部は米国防省に軍事機密電報を送った。電報はコード番号が「52423」で、五つの部分に分かれ、その第3部分の2項目は石井四郎から得た報告書などの資料を含め、関係の資料は情報チャンネルに留め置き、戦争犯罪の証拠として使用しないことを提案している。

    楊氏は「これは日本駐留米軍が米国防省に対し、細菌戦や人体実験などのデータ資料を得るため、戦争犯罪の証拠としないことができるようにすることを明確に提案したもので、さらに書面によって石井四郎とその同僚の犯罪行為に対する責任を免除することで資料を得ることを提案したもの」と指摘した。

    1948年3月13日、統合参謀本部はマッカーサーに対し、1947年5月6日の先の電報の提案を認めることを回答した。

    楊氏は次のように指摘した。「これは技術的な説明の内容で、石井四郎と731部隊のすべての隊員の罪を免除することを条件に731部隊のすべての実験資料を取得する目的を果たすものだ。これにより石井四郎ら731部隊の隊員は法の裁きを逃れた。この電文は米国と石井四郎の秘密取引を認定する最終的文書といえる」。

    楊氏は次のような見方を示した。米国は当時、日本の細菌戦の犯罪事実と戦争責任を覆い隠し、石井四郎をはじめとする731部隊の隊員が戦犯として起訴されることから逃れ、東京裁判の公正性と権威性に影響を与え、第二次大戦中に日本の侵略を受けた人、特に731部隊の実体実験に利用された中国人、ソ連人、朝鮮人とその家族にとって極めて不公正、不公平である。