四川省

  四川省は豊かな自然資源に恵まれる。開発可能な水力発電量は1億キロワットを超え、中国で一位。 バナジウム、メタン、カルシウム、硫酸ナトリウム、蛍石、天然ガス、硫酸鉄鉱などの鉱物埋蔵量は中国一位、メタンの埋蔵量は世界一位、バナジウム埋蔵量は世界で三位である。アケボノスギ、カタヤなど「生きている化石」といわれる樹種の5分の1が四川省に集まり、全世界に約1000頭しかいないパンダの85%が四川省に生息している。

  四川省の農業は安定成長を続けている。1999年の穀物総生産量は3668.4万トンに達し、中国三番目の農業大省である。今では穀物自給省から商品穀物移出省になり、中国西部最大の食糧倉庫と言える。養豚業と同時に搾油原料、果物、野菜の生産量も全国上位を占める。  四川はまた中国の「名酒の郷」として知られ、五糧液などの名酒が内外に名を馳せる。

  四川省は西部で工業ジャンルが最も揃っている省の1つ。近年、現代企業制度の確立と産業構造調整の加速に伴い、すでに水力発電、エレクトロニクス情報、機械?冶金、医薬?化学工業、飲料食品などの中堅産業が基本的に形成され、1999年の工業増加値は1293億5000万元に達した。また中国電子工業の重要基地であり、中国最大のバナジウム?メタン鋼鉄基地でもある。

  成(都)渝(重慶)、成(都)昆(明)、宝(鶏)成(都)鉄道など5本の鉄道幹線、8本の支線及び4本のローカル線からなる鉄道網が、四川省交通の主動脈をなしている。航空事業も迅速に発展を遂げ、成都双流空港はすでに中国で最も忙しい国際空港となった。達川、宜賓、瀘州、西昌、南充の5つの民用空港も相前後して開港した。また成都を中心とする高速道路網が日増しに形成され、四川省の時空間概念を変えた。スピーディな立体交通によって、四川省は全省ひいては世界と近くなった。

  郵便?通信では現在、全省で先進的な通信システムが初歩的に形成され、県以上の都市はすべて、電話交換プロセスコントロール化を実現した。17の都市は国際電話自動ネットワークと結ばれ、世界200近くの国及び地区と直接通話ができる。また、国際インターネット成都中心ステーションの開通によって、四川省は情報“ハイウェイ”に乗って、世界との距離を大い縮めた。

  省内には独立研究機構が200余りあり、各分野の専門技術者100万人余りを擁している。中国科学院、中国工程院両院のアカデミー会員は38名で、毎年の重大科学技術成果は1000項目近くに上る。多くの国家級、部?省級の重点実験室と国家級、省級のハイテク産業開発区が建設されている。中国初の地球同歩軌道試験通信衛星は四川省で打ち上げられた。全国唯一の核融合装置や、巨大型コンピューター、アジア最大の風洞試験センターも四川省で稼動した。

  中国西南部の科学技術中心として、四川省は新素材、バイオテクノロジー、エレクトロニクスと情報技術、機械?電気一体化、核技術、省エネ及び環境保護などのハイテク分野で、高い研究開発レベルを有している。数年来、光ファイバー通信設備および付属製品、移動通信製品、医療電子メーター、新型マイクロエレクトロニクス部品、デジタルビデオ、高編集機能レーザーディスク、大スクリーンカラーテレビ、デジタル式交換サービスシステム及び機械基礎部品、磁気材料、半導体材料、生物医薬材料高分子材料などは、かなりの生産力を備えつつある。  

  現在、成都、綿陽の2つの国家級ハイテク産業開発区、さらに自貢、楽山の省級ハイテク産業開発区を設立して、ハイテクの商品化、産業化、国際化を推進している。多くのハイテク研究成果が生産に活かされ、実力あるハイテク産業体系が形成されつつある。

  四川省は中国西部の重要な教育の中心。全省に単科大学と総合大学42、国家級の重点実験室5、博士ステーション130、修士ステーショ435、博士指導教官400余名、在校博士院生1500余名を擁する。重点専門学科は高分子材料工程、皮革化学と工程、電磁場とマイクロウェーブ技術、光ファイバー通信、機械伝動、牽引動力機関車車両及び鉄道輸送、橋梁?トンネル工事、石油?天然ガス田開発工事、口腔科学および医薬新材料、伝染病及び小児科、漢方医学などで、これらは四川省の科学技術事業の重要な構成部分である。近年、教育体制改革の強化にともなって、高等教育の規模も安定して拡大し、基礎教育、職業教育、成人教育もともに発展している。

  1993年末、四川省は「大開放で大発展を促進」する決策を打ち出し、「開放の実効強化」を全省の重要な事業の1つとして、「全方位、重層的、広領域」の対内対外開放の枠組みを形成した。農業総合開発、国有企業改造、インフラ建設、ハイテクプロジェクト、観光業などの重点分野は、外国からの投資を得て、おおいに発展が促された。

  四川省は日本の山梨県と、四川省のホウ州市は日本の北海道の石狩市と友好交流関係にあり、その他アメリカ、ドイツ、カナダ、旧ソ連など10数国30余りの省(区)、市、県と友好関係を結んでいる。海外から四川省に訪れる観光客は年々増加しており、国際文化、スポーツ交流もますますさかんになり、対外開放空間はいっそう拡大された。

  四川省政府は外国投資を積極的に奨励している。投資額1000万ドル以下のプロジェクト審査?許可権を市、地区、州に下ろし、“ワンステーション”サービスを実施し、15日以内に審査?許可を完了する。何度も修正を加えて整備された「外国投資奨励条例」、「外国投資奨励優遇政策」は、土地収用、税収、手続きなどの面で大きく改善された。外国?香港台湾投資者投訴センターは、開業して3年経ち、外国投資者のために多くの難題を解決してきた。目下、5000余りの外資企業が四川省で創業している。