寧夏回族自治区

  寧夏は2つの大きな資源的強みをもつ。一つは81万ヘクタールを超える耕地を抱え、1人当たりの耕地面積は中国で第4位。開発を待つ荒れ地がさらに約67万ヘクタールにのぼり、1人当たりの耕地資源は中国平均水準の5倍。天然の牧場も267万ヘクタールに上り、中国の10大牧畜区の1つに数えられる。もう一つは地下鉱物資源がとても豊かで、探査済みの鉱物は50種類に上る。非金属鉱物が主で、石炭、石膏、石油、天然ガス、コウリン、石英砂、重晶石、鉄鉱など。また石膏埋蔵量は全国1位。1人当たりの自然資源潜在価値は全国平均値の1.6倍で、中国第5位。探査済み石炭埋蔵量は310億トン、推定埋蔵量は2000億トンを超え、中国第5位。豊かな石炭資源と黄河の水エネルギーが、寧夏の火力?水力発電に良い条件を与えている。

  改革開放以降、寧夏のエネルギー工業の勃興に伴って、工業化が急速に展開。電解アルミニウム、炭化珪素、ジシアンジアミド、各種樹脂及びタンタル、ニオビウム製品を主とする高消耗エネルギー工業が形成されつつある。今日、寧夏の工業は電力(エネルギー)工業を主導とし、石炭工業を支柱とする体系がつくられ、すでに中国西部の新興工業生産基地となった。

  寧夏の平原地帯は農業の発展が著しく、水稲、小麦の産出量はいずれも中国の上位にある。土壌は肥沃で、灌漑面積は27万ヘクタールにも及び、中国4大天然灌漑区の1つ。また寧夏は光熱資源が豊かで、各種農作物の成長に適している。灌漑区では旱魃、水害に関わらず豊作が保証され、水稲、小麦、トウモロコシ、ビート、果物などの産出量は西北地区のトップを占めている。黄河沿岸地区の水産養殖業も迅速に発展し、1人当たりの水産占有量も一躍西北地区のトップに躍り出た。寧夏産の「真珠米」は、十分な日光と昼夜の大きな温度差によって、高生産?良質の米として名高い。またトマト、キュウリ、唐辛子、カリフラワーなど多種多様な野菜を産し、すでに独自の優良品種と先進的な栽培技術を有している。寧夏南部の貧困山間区の農?牧畜業を発展させるために、自治区は黄河揚水プロジェクトを興した。今日、黄河が流れる地には草が茂り穀物が実り、かつての旱魃水不足は解消された。

  寧夏の交通は便利で、道路は四方に通じ、区庁所在地の銀川市を中心に13本の国道、省道を核に、県?郷道路をつなぐ道路網が形作られ、隣接する陝西、内蒙古、甘粛などの省?区と幹線道路で結ばれている。包頭-蘭州鉄道は自治区の南北、中衛-宝鶏鉄道は自治区の東西を貫き、連雲港からロッテルダムまでのユーラシア大陸橋の重要区間となっている。銀川市と北京、西安、広州、蘭州の間は直通列車で結ばれ、成都、上海、仏山、北京、広州、西安の間には定期フライト便が飛んでいる。新しく完成した規模4D級の銀川河東空港もすでに稼動している。

  寧夏の郵便?通信施設と技術設備も次第に現代化され、光ケーブルを主とし、デジタルマイクロウエーブ、衛星通信で補完する立体通信網が形成されている。目下、移動電話網、無線呼び出しネットがすでに全区をカバーし、西部各省?区に先駆けて郷クラスのプロセスコントロール化を実現した。電話普及度は西部地域中トップで、国家の平均水準を上回っている。デジタル通信、インターネット、マルチメディアなどのハイテクネットワークも迅速に発展し、今日では世界150の国家及び地区と“情報ハイウェイ”で情報を交換することができる。

  寧夏の科学技術事業には歴史的な変化が起っり、1999年だけでも、全自治区で262件の特許申請を受理し、150件が授権された。科学技術陣も不断に充実している。目下、国有企業?事業機関には各種の専門技術者が13万6000人おり、1998年より2400人増加している。自治区には県クラス以上の国有科学研究所と開発機構が60あり、2150人の科学技術関係者を擁している。このように寧夏は、すでに専門分野の揃った合理的かつ地方の特色を備えた科学研究システムを確立しつつある。ハイテク?ニューテクの産業化もジャンルを越えて進んでいる。寧夏のハイテクの発展、新興産業の設立と産業化は現地の科学技術レベルと資源環境及び社会発展実情に基づき、自己の特色を備え、「他にないものを持ち、他にあるものはさらに優れている」ことをめざして、今後製糸、漢方医薬、情報、エネルギー再生、バイオテクノロジーなどを重点分野にして進める。

  寧夏は一連の外国投資者に対する優遇政策を実施し、自治区政府は外国投資奨励規定を公布している。日本の島根県と友好交流都市関係にある寧夏は、現在すでに数十の国及び地区と科学技術協力関係を結び、先進国の農業専門家を招聘し進んだ技術を導入している。日本から導入された水稲の育種栽培技術は、全区4万ヘクタールに普及し、伝統的な苗代栽培法に比べてかなりの増産を実現した。寧夏非鉄金属鋳造工場は、アメリカやドイツからタンタル加工技術、専門家、設備を導入し、その結果生産技術は国際先進レベルに達している。1981年以降、寧夏で仕事や調査、科学研究、技術交流に携る外国人専門家はのべ1000人に上り、30数カ国と地区から訪れている。

  改革開放の拡大に伴い、自治区と経済技術協力や貿易関係をもっている国はすでに70数カ国に増えている。輸出市場も、これまでの香港、マカオ、台湾、東南アジア、日本から、ヨーロッパ、北アメリカ、中東、オセアニア、アフリカなどまで拡大された。輸出品は伝統的な枸杞(クコ)、ウゴノリ、甘草、カシミヤ、優良米などの特産品や石炭、珪鉄、タイヤに加え、高精密度の工作機械も国際市場に進出し、その種類も370種に達した。1999年末までに、全自治区は計510社の外資企業の参入を認可し、外資額は契約ベースで4億400ドル、実際使用額は1億3800ドルに達した。