程永華駐日中国大使 静岡県で講演 上海万博と中日関係を語る
2010/08/25

 

    程永華駐日中国大使は8月20日、静岡で上海万博と中日関係について講演した。これには川勝平太知事と同県各界の200人余りが出席した。

                 

    上海万博について、程大使は次のように述べた。現段階の中国の経済・社会発展を示すものとして、その重要な意義は主に三つの面に現れている。第一は中国から世界をみる窓口であること、第二は世界から中国をみる窓口であること、第三は中国と世界の交流の舞台であることだ。歴史上最大規模の万博として、世界の150余りの国・地域と国際機関の210余りのパビリオンが集まっており、入場者は7000万を超える見通しだ。中国の市民は上海万博を通じて現在の世界の先進的技術や文化を一層よく知ることができ、世界各地の人々も万博を通して今日の中国の発展・変化と中国人の新しい姿を知ることができる。万博という絢爛多彩な舞台で、世界各地の人々が接触・交流し、相互理解を増進し、友好的感情を深めている。

    程大使は川勝知事の音頭で結成された、富士山の高さを示す3776人の訪中万博参観団に特に言及し、これを積極的に評価するとともに、静岡県がますます頑張り、対中友好交流と協力をたえず促進するよう希望した。

                

    中日関係について、程大使は大量の詳細なデータを挙げて、近年の、各分野における両国関係の良好な発展ぶりを紹介し、また相互信頼と互恵という二つの大きな面から、双方の努力の方向について次のように述べた。

    相互信頼について。第一に政治面の相互信頼と戦略面の相互信頼を増進し、両国のハイレベル往来の勢いを維持する。第二に両国の国民レベルの相互信頼を増進する。両国は地理的に近く、文化が通じ合い、人的往来が密接だ。双方は上海万博及び日本による中国公民の観光ビザ制限措置緩和など有利な条件を生かして、両国市民の往来を拡大すべきだ。双方は漢字など独特な資源を掘り起こして、文化や感情のきずなを強めるべきだ。交流の強化を通して、相互理解を深め、さらに相互信頼を徐々に築き、お互いの友好的気持ちを強めることができると信ずる。

    互恵について。両国の経済・貿易分野の協力の絶えまない深化は、双方に実際の利益をもたらしている。いま最もめだっている特色は、投資などの協力が日増しに双方向で拡大するよい基調を示していることだ。双方は経済協力の一段の拡大と深化をはかるべきで、とりわけ中国が経済発展パターンを転換している絶好のチャンスを逃さず、省エネ・環境保護、循環型経済や防災・減災などの分野の協力を推進し、経済協力のタイプ転換・グレードアップを実現し、世界に両国の協力の新しい局面を示すべきである。

    程大使は次のように強調した。中国は「隣国に善意で対し、隣国をパートナーにする」周辺外交の方針を堅持している。中日両国は隣国で、永遠に引っ越しできない。中日関係は中国にとって最も重要な二国間関係の一つであり、中国側は日本側と共に努力して、両国の戦略的互恵関係をしっかり守り、発展させ、一段と充実させ、推進することを願っている。

    川勝知事も上海万博及び静岡の対中交流協力強化について講演し、次のように述べた。日中両国は補完性が強く、両国が協力を強化すれば、1+1が2より大きい効果が生まれる。静岡は自身の製造業と環境技術産業の強みを十分に生かして、中国と密接な協力を進めるべきだ。中国とよりよく協力するには中国をもっと知らなければならず、上海万博はそのための絶好の舞台を提供している。先ごろ3776人の代表団を組み、率いて中国へ万博を見に行った目的は、双方の理解を増進し、各分野の交流と協力を促進することにほかならない。これは今後静岡が中国との交流・協力を一段と強化するためのモデルの効果を生むものと信ずる。

               

    静岡訪問中、程大使はヤマハ発動機、鈴木自動車、資生堂の静岡にある工場、展示場のほか、富士山静岡空港の施設を視察した。3社の責任者は自社の創業の歩み、製品開発の新成果と対中協力の状況を紹介し、これまでの良好な協力を踏まえて、たえず取り組みを強め、中国との協力を深めていきたいと表明した。程大使は3社が中国と良好な協力を進めてきたことを積極的に評価し、引き続き両国の経済・貿易分野の協力に新たな貢献をするよう激励した。